新規事業コンサル

新規事業ミッション策定の進め方、ベストプラクティスをご紹介

はじめに

新規事業を立ち上げる際、ミッションはその事業の根幹をなすものです。本コラムでは、新規事業ミッションの策定に向けた企業理念・ビジョンの整理から、ステークホルダー分析、SWOT分析、目的と方向性の明確化、ミッション策定、そしてコミュニケーション戦略までを具体的な例を交えて解説していきます。

尚、弊社では新規事業のコンサルティング支援サービスを行っております。新規事業に関してお困りの事があれば、お気軽にご連絡ください。

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1:STEP①新規事業ミッション策定に向けた、企業理念・ビジョンの整理

新規事業ミッションの策定には、まず企業理念とビジョンの整理が不可欠です。

1-1: 企業理念と新規事業ミッションの関連性

企業理念は、企業が持つ独自の価値観や経営理念を表しており、この理念に基づいて新規事業ミッションを策定することが重要です。新規事業ミッションは、企業理念に合わせて、事業の目的や推進方針を明確にし、その達成に必要な戦略や行動指針を示すものです。企業理念と新規事業ミッションの相互関係は大きく、企業理念が新規事業ミッションを支え、新規事業ミッションが企業理念の実現に貢献することで、企業としての価値を高めることができます。新規事業を始める際には、企業理念と新規事業ミッションを明確にし、事業の展開に必要な戦略と行動計画を策定することが不可欠です。

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1-2: ビジョンと新規事業ミッションの関連性

ビジョンは企業が将来到達したい姿を示すものであり、業界において積極的な存在感を発揮することが求められます。新規事業ミッションは、そのビジョンを具体化し、実現するための具体的な方針となります。新規事業を展開する場合には、新たな市場に参入することで、成長や競争優位性を形成することが望まれます。その際、新規事業ミッションは必要不可欠となります。ミッションには、その事業が提供する価値や、その事業に取り組む社員の意識などが記載されることが合理的であります。新規事業ミッションは、ビジョン実現のために、戦略的なビジネスプランの策定にも重要な役割を果たすことになります。また、ミッションの達成に向け、必要な情報を収集し、問題点を把握することが重要です。したがって、新規事業ミッションの策定は、新規事業開発において極めて重要なステップであることができます。

2: STEP②新規事業ミッション策定に向けた、ステークホルダー分析

新規事業ミッション策定には、ステークホルダー分析が重要です。

2-1: ステークホルダー分析と新規事業ミッション策定の関連性

ステークホルダー分析は、新規事業を成功させるために非常に重要な手法です。
この手法により、関与する様々な利害関係者(お客様や取引先、従業員、地域社会など)のニーズや期待を的確に把握することができます。
こうしたステークホルダー分析の結果を踏まえて、新規事業ミッションを策定することで、事業の成功確率が高まります。
新規事業ミッションが、ステークホルダーのニーズや期待を満たす形で策定されることが重要であり、そのためにはステークホルダーそれぞれの視点から分析を行い、多面的な課題解決に向けた取り組みが必要です。
ステークホルダー分析を軸とした新規事業ミッション策定は、事業の成長を促進するために欠かせない要素であるといえます。

2-2: 新規事業における主要なステークホルダーの特定とニーズ分析

新規事業を成功させるためには、主要なステークホルダーのニーズや期待を満たすことが欠かせません。顧客は、何を求め、何に価値を見出すのかという点を洗い出す必要があります。顧客のニーズを正確に把握するためには、市場調査を行い、定量的・定性的データを集めることが有効です。また、今後の市場の動向やトレンドも分析し、顧客ニーズの変化に対応することも重要です。

従業員は、新規事業に携わる人材を確保するためにも重要な要素の一つです。従業員はどのような働き方や福利厚生を求めるのか、また何にやりがいや成長を感じるのかを調査することが必要です。こうした情報を元に、従業員にとって働きやすい環境や制度を整備することが求められます。

取引先は、新規事業において重要なパートナーとなります。取引先との協力関係を深めるには、彼らのビジネスにおける課題やニーズを理解し、それに対応するソリューションを提供する必要があります。また、取引先との共創によって、新規事業の開発や販売をスムーズに進めることができます。

最後に、投資家は、新規事業に投資することで魅力的なリターンを期待しています。そのため、新規事業のビジョンや成長戦略を明確にし、利益を最大化する施策を打つことが求められます。投資家にとって安心感のある事業計画を提示することで、投資を受けることができるでしょう。以上のように、各ステークホルダーのニーズに合わせた戦略を展開することが、新規事業を成功させるカギとなります。

3: STEP③企業の強み・弱み・機会・脅威の把握

新規事業ミッション策定には、企業の強み・弱み・機会・脅威を把握することが必要です。

3-1: SWOT分析とは?

SWOT分析は、企業の強み(Strengths)・弱み(Weaknesses)・機会(Opportunities)・脅威(Threats)を分析することで、企業の現状を客観的に把握することができる手法です。強みと弱みは、企業自身の内部的な要素である一方、機会と脅威は市場環境や競合状況などの外部要因によって起こります。SWOT分析を行うことによって、自社の強みや改善すべき点を把握することができるため、新規事業のミッション策定に必要な情報を整理することができます。また、SWOT分析を通じて企業が直面している問題点を把握したり、業界動向を把握することもできるため、適切な戦略を立てることができます。SWOT分析は、新規事業の立ち上げに限らず、企業戦略の策定やビジネスモデルの見直しにも大いに役立つ手法です。

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ビジネスモデルの種類は3つのパターンだけ、抑えるべき

3-2: 新規事業にSWOT分析を適用する手順

新規事業を始める前に、SWOT分析を行うことで、事業の強み・弱み、機会・脅威を明確にすることができます。以下の手順でSWOT分析を行い、新規事業の方向性を検討しましょう。

【手順1】企業の内部要因(強み・弱み)をリストアップ
自社の強みと弱みを明確にすることで、現状の課題や改善点を把握し、新規事業の立ち上げに生かすことができます。具体的には、人材、技術力、財務面、ブランド力など、自社の内部要因をリストアップします。

【手順2】企業の外部要因(機会・脅威)をリストアップ
市場動向、競合情報、社会情勢など、自社の外部要因をリストアップします。これにより、ビジネスチャンスやリスクを把握することができます。

【手順3】内部要因と外部要因を組み合わせた戦略を検討
内部要因と外部要因を考慮して、新規事業の方向性を決定します。 それに伴い、ミッションの策定も行います。重要なことは、自社の強みを生かし、市場の需要に合致したビジネスを立ち上げることです。

以上の手順に従ってSWOT分析を行うことにより、新規事業ミッションの策定に役立ちます。SWOT分析を通して、自社の現状を客観的に把握することができるため、より良いビジネスプランの立案が可能になります。

4: STEP④企業の目的と方向性を明確化

新規事業ミッション策定には、企業の目的と方向性を明確化することが重要です。

4-1: イシューツリーを新規事業に適用する方法

イシューツリーは、目標達成に必要な課題を整理し、解決策を検討する方法です。この手法を新規事業に適用することで、ミッション策定に役立つ情報を整理することができます。以下の手順で進めてください。
1. 目標を明確に設定します。
2. 目標達成のために必要な課題をイシューツリーの枝葉に分解していきます。
3. 課題に対して、解決策を検討します。
イシューツリーは、課題を整理することで、新規事業ミッション策定に役立ちます。具体的には、目標設定に対して必要な課題を掘り下げ、解決策を提示することができるため、ミッション策定に必要な情報が整理されます。イシューツリーを活用することで、新規事業の成功に必要な情報を整理し、効率的にミッション策定を行いましょう。

4-2: シナリオプランニングを新規事業に適用する方法

新規事業において、ミッション策定は非常に重要です。そのため、複数の未来シナリオを考慮に入れ、それぞれに応じた戦略を検討する手法であるシナリオプランニングが有効です。シナリオプランニングを新規事業に適用することで、異なる状況下でのミッション策定が可能になります。

まず、シナリオプランニングを用いるためには、重要な外部要因を特定し、それらの要因を組み合わせてシナリオを作成します。そして、各シナリオに適した戦略を検討します。これにより、新規事業ミッション策定に役立つ情報を整理することができます。ただし、シナリオプランニングはあくまでも想定であり、必ずしもその通りに進まない場合があることに留意し、適宜対応策を練ることが肝要です。

5: STEP⑤ミッションの策定

新規事業ミッション策定には、以下の要素と構成が必要です。

5-1: 新規事業ミッションの要素と構成

新規事業ミッションは以下の要素から構成されます。

1: 事業の目的
新規事業が追求する目的を明確に設定することは重要です。例えば、「社会問題を解決する新しいサービスを提供する」というような明確な目的があると、その実現のために必要な戦略が見えてきます。

2: 事業の成果
新規事業が生み出す成果についても明確に定義する必要があります。一般的な成果としては、利益や市場シェアの拡大、商品の売上の増加、顧客満足度の向上などがあります。

3: 目標市場
新規事業を展開する市場についても明確に設定することが重要です。ターゲットとする顧客層や市場規模、市場動向などについて洞察を深め、事業戦略を練ることができます。

4: 事業の価値提案
新規事業が提供する価値についても明確に設定・定義することが重要です。自社製品やサービスの他社との差別化や、市場に需要がある問題の解決など、どのような価値提案が必要なのかを明確にすることが必要です。

これらの要素を明確化し、整理して新規事業ミッションを策定することで、目的や方向性が明確になり、スムーズなビジネスプランの策定につながります。新規事業を成功に導くためには、これらの要素をしっかりと把握し、戦略を立てることが重要です。

5-2: 新規事業ミッションの作成プロセス

新規事業ミッションを策定するためには、以下のプロセスが必要です。
1. 企業理念・ビジョンの整理
まずは、現在の企業理念やビジョンを整理し、新規事業ミッションがどのような位置づけにあるのかを明確にします。

2. ステークホルダー分析
次に、新規事業の関係者であるステークホルダーを明確にし、彼らのニーズや期待を分析します。

3. SWOT分析
ステークホルダー分析に基づいて、新規事業の強み、弱み、チャンス、リスクを分析します。

4. 目的と方向性の明確化
SWOT分析の結果を踏まえ、新規事業の目的や方向性を明確にします。

5. ミッション要素の整理
最後に、上記のプロセスをふまえて、新規事業に必要なミッション要素を整理し、ミッション文書を策定します。

これらのプロセスを経て、より具体的な新規事業ミッションが策定されることになります。企業の未来の成功に向けて、新規事業ミッションをしっかりと策定しましょう。

5-3: 新規事業ミッションと全体戦略の整合性を確保する方法

新規事業を立ち上げる際、そのミッションが企業全体の戦略に沿っているかを確保することが重要です。以下のポイントに注意することで、新規事業ミッションと全体戦略の整合性を確保することができます。

  1. 企業理念・ビジョンとの整合性を確認する
    企業全体の理念・ビジョンと新規事業のミッションが合致しているかを確認しましょう。
  2. ステークホルダーのニーズに応えるミッションであること
    ステークホルダーのニーズに沿ったミッションを策定することで、市場での競争優位性を獲得できます。
  3. SWOT分析の結果を反映させたミッションであること
    自社の強みや弱み、市場の機会や脅威に着目したSWOT分析の結果を反映させたミッションを策定しましょう。
  4. 目的と方向性が明確であること
    ミッションの目的が明確で、方向性がはっきりしていることが重要です。
  5. 他の事業部門とのシナジーがあること
    新規事業が他の事業部門とのシナジーを生み出すようなミッションを策定することで、企業全体のシナジー効果を高めることができます。

これらのポイントを確認し、新規事業ミッションと全体戦略が整合性を持つように策定しましょう。

6: STEP⑥ミッションのコミュニケーション戦略

新規事業ミッション策定後、コミュニケーション戦略を立てることが重要です。

6-1: 新規事業ミッションの内部コミュニケーションの強化

新規事業ミッションを社内に浸透させるためには、従業員がミッションを把握し、共有することが重要です。そのために、以下の取り組みが有効です。

1: 社内プレゼンテーションやミーティングでミッションを共有する。 社内イベントやミーティングで、新規事業ミッションをプレゼンテーションすることで、従業員が理解しやすくなります。具体的な事例や目標数字などを掲載したスライドを使用し、訴求力のあるプレゼンテーションを心がけましょう。

2: 社内報やメールなどのコミュニケーションツールを活用する。新規事業ミッションを社内報やメールなどのコミュニケーションツールを通じて積極的に発信することで、社内に浸透させることができます。例えば、社内報にはミッションに関する取り組みや進捗状況、成功事例などを掲載すると良いでしょう。

3: ミッションに関連する研修やワークショップを実施する。従業員が新規事業ミッションを理解し、共有された目標に向かって取り組むことができるよう、研修やワークショップを実施しましょう。スキルアップやチームビルディングの観点からも、有益な取り組みとなります。

これらの取り組みによって、新規事業ミッションは従業員に浸透し、共有された目標に向かって取り組める環境が整います。新規事業ミッションの内部コミュニケーションの強化に取り組んで、事業の成長を加速しましょう。

6-2: 新規事業ミッションの社外向けのメッセージング

当社の新規事業ミッションを社外にアピールするために、以下の方法が有効です。
1. プレスリリースやウェブサイトで公表すること: 当社の新規事業ミッションは、社会に貢献する革新的な商品やサービスを提供することです。プレスリリースやウェブサイトを通じて、このような目的を持った新規事業の立ち上げや市場参入をアピールすることができます。また、ウェブサイト上のミッションの詳細や背景を公開することで、お客様や投資家からの信頼を築くことができます。
2. 展示会やカンファレンスでアピールすること: 新規事業ミッションは、様々な業界やステークホルダーにとって関心のあるものです。展示会やカンファレンスに出展することにより、業界や社会に貢献するビジネスを展開する当社の姿勢をアピールできます。また、業界や社会との交流を深めることができ、新規事業の開発や改善につながる可能性もあります。
3. SNSやブログなどのオンラインプラットフォームで情報発信すること: オンラインプラットフォームの利用も、新規事業ミッションのアピールには欠かせません。SNSやブログを通じて、当社の目的やビジョンを共有することができ、また、お客様やステークホルダーからのフィードバックを受け取ることもできます。それにより、より有益なサービスを提供するための情報収集や、お客様とのコミュニケーションの強化につながります。
これらの方法を駆使して、当社の新規事業ミッションを社外に発信し、多くの人々に認知されることが、集客や信頼構築につながります。
策定

6-3: 新規事業ミッションを浸透させる取り組み

当社の新規事業ミッション「世界中の人々により良い未来を提供する」を組織全体で浸透させることは、新規事業を成功させるために不可欠です。以下に、新規事業ミッションを浸透させるための取り組みについて詳細に説明します。

1: 定期的なミッションの見直しと共有
新規事業ミッションを定期的に見直し、ミッションに則った業務の進め方や問題解決方法を共有することで、全社員がミッションの重要性を理解しやすくなります。

2: 従業員のミッション達成に対する評価やインセンティブ制度
新規事業ミッションの達成に向けた従業員の取り組みに対して、評価やインセンティブ制度を導入することで、従業員のモチベーション向上につながります。

3: 顧客や取引先との対話を通じたミッションの共有とフィードバックの収集
顧客や取引先との対話を通じて新規事業ミッションを共有することで、顧客ニーズに合わせた製品・サービスの開発や改善ができます。また、フィードバックを収集することで、組織内の問題点の把握や改善につながります。

これらの取り組みを実施することで、新規事業ミッションが従業員や顧客に理解され、組織全体に浸透することができます。結果として、持続的な成果に繋がることが期待できます。

まとめ

本コラムでは、新規事業ミッション策定に向けたステップを以下のように紹介しました。
1.企業理念・ビジョンの整理
2.ステークホルダー分析
3.SWOT分析
4.企業の目的と方向性の明確化
5.ミッションの策定
6.ミッションのコミュニケーション戦略
新規事業を成功させるためには、これらのステップを踏むことが重要です。ミッション策定を通じて、企業理念・ビジョンと整合性のある事業を展開し、ステークホルダーのニーズに応えることができれば、新規事業の成長と企業の競争力強化につながります。

これらのステップを参考に、新規事業ミッションの策定に取り組んでみてください。成功への道筋が見えてくるはずです。

尚、弊社では新規事業のコンサルティング支援サービスを行っております。新規事業に関してお困りの事があれば、お気軽にご連絡ください。

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