新規事業コンサル

新規事業で活用すべき5つのフレームワーク

新規事業を推進する上でのフレームワーク活用の重要性

新規事業を推進することは、企業にとって非常に重要な課題です。競争が激化し、既存のビジネスにおいても、次々と新しい技術やサービスが登場しています。そのような環境で、企業が成長し続けるためには、新しい事業を創出することが必要不可欠です。しかし、新規事業を成功させるためには、適切なフレームワークを用いた戦略的なアプローチが必要です。

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本記事で扱うフレームワークの概要

本記事では、新規事業を推進するために必要なフレームワークについて解説します。具体的には、ビジネスモデルキャンバス、リーンスタートアップ、デザイン思考、アジャイル開発、デザインスプリントの5つのフレームワークを紹介します。それぞれのフレームワークの特徴や使い方、導入する際のポイントなどを詳しく解説し、新規事業を推進するために必要な知識を提供します。

その他、関連する記事としては以下が挙げられます。気になる方は参考にして見てください。

新規事業の立ち上げプロセス

新規事業のアイデア発想法

ビジネスモデルの3つのパターン

アート思考

企画書

フレームワークとは?

フレームワークは、新規事業推進において欠かせない考え方であり、手法の一つです。フレームワークは、「枠組み」という意味を持ちますが、ビジネスの世界では、「フレームワーク」とは、問題を解決するための考え方や手順、プロセスのことを指します。

フレームワークには、ビジネスにおけるあらゆる課題に対応するための多数の手法がありますが、ここでは、新規事業推進に特化したフレームワークに焦点を当て、その重要性について解説します。

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フレームワークの定義と役割

フレームワークとは、ビジネスの世界において、問題解決やプロジェクト遂行を効果的かつ効率的に行うための仕組み、構造、方法論、プロセスのことを指します。

フレームワークの役割は、以下のようなものが挙げられます。

  • 問題解決の効率化:複雑で大規模な問題を小さな部分に分解し、それぞれに対して最適な解決策を見つけ出すための手順を提供します。
  • プロジェクト遂行の効果化:複数の人や部署が協力してプロジェクトを遂行する際に、共通の理解や協調を促し、全体最適の目標を達成するための構造を提供します。
  • 企業文化の向上:フレームワークを導入することで、共通の言葉や方法論を持つことができ、企業の文化を統一し、従業員のモチベーションや意識を向上させることができます。

新規事業におけるフレームワークの重要性

新規事業を開始する場合、市場調査、商品開発、販売戦略、顧客サポート、マーケティング戦略など、多くの要素を把握する必要があります。しかし、これらの要素を単独で管理することは非常に困難です。そこで、フレームワークを導入することで、これらの要素をうまく統合することができ、新規事業開始において成功を収めることができます。

新規事業に活用すべき5つのフレームワーク

以下に、新規事業において利用される代表的なフレームワークについて紹介します。

新規事業推進の強力なフレームワーク1: ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデルキャンバスの概要 新規事業や既存事業の改善において、ビジネスモデルキャンバスは大手企業やスタートアップ企業で広く利用されているツールです。その特徴とメリット、デメリットを理解し、適切な使い方をすることで、企業は競争力のあるビジネスモデルを構築することができます。

ビジネスモデルキャンバスの主な特徴

ビジネスモデルキャンバスは、以下に記載の9つの要素からなるビジュアルツールで、企業のビジネスモデルを一目で把握することができます。

  1. 顧客セグメント
  2. 価値提案
  3. チャネル
  4. 顧客関係
  5. 収益源
  6. 主要リソース
  7. 主要活動
  8. 主要パートナーシップ
  9. コスト構造

ビジネスモデルキャンバスを活用するメリット

1: シンプルで視覚的

ビジネスモデルキャンバスは、複雑なビジネスモデルをシンプルに表現することができます。例えば、電気自動車の新規事業を立ち上げる場合、各部署の意見をキャンバス上に集約し、全体像を把握することが容易になります。

2: チームワークを促進

キャンバスはチームメンバー間でアイデアを共有し、議論を行うためのコミュニケーションツールとしても機能します。開発チームは、キャンバス上で各部署の意見をまとめ、共通の目標に向かって取り組むことができます。

3: 柔軟性

ビジネスモデルキャンバスは、状況に応じて変更が可能であり、新たな情報が入った際にもすぐにアップデートできます。新たなパートナー企業と提携した場合や市場状況が変化した際にも、その情報をすぐに反映させることができるため、常に最新の状況に対応したビジネスモデルを検討することができます。

ビジネスモデルキャンバスを活用する際のデメリット

1: 深い分析が難しい

ビジネスモデルキャンバスはシンプルで視覚的であるため、ビジネスモデルの全体像は捉えやすいものの、各要素の詳細な分析や検証が難しくなります。顧客の詳細なニーズや競合他社との差別化を検証するには、キャンバスだけでは不十分です。

2: 過度な単純化

複雑なビジネスモデルを単純化して表現するため、重要な情報が欠落することがあります。サプライチェーンや技術革新に関する情報がキャンバス上に反映されないことがあります。

3: 時間が経つと効果が薄れる

キャンバスはプロジェクト初期の段階で効果を発揮しますが、プロジェクトが進行するにつれ、新たな情報や状況変化に対応しきれない場合があります。市場状況や競合状況が変化することで、キャンバスのアップデートが追いつかなくなることがあります。

 

新規事業推進の強力なフレームワーク2:リーンスタートアップ

リーンスタートアップの主な特徴

リーンスタートアップは、最小限のリソースで事業のアイデアを検証し、継続的な改善を行いながら市場に適応させるアプローチです。その基本的な考え方は、「最小実行可能な製品(MVP)」の開発と、「ビルド-測定-学習」のサイクルを繰り返すことです。

リーンスタートアップは、新規事業推進において、効果的なアプローチとして活用されています。その特徴とメリット、デメリットを理解し、適切な使い方をすることで、企業は競争力のある事業展開を行うことができます。

リーンスタートアップを活用するメリット

1: 最小限のリソースで効果的な事業検証

リーンスタートアップでは、最小実行可能な製品(MVP)を開発し、顧客の反応を速やかに検証します。例えば、スマートフォンアプリの新規事業を立ち上げる際に、機能を絞り込んだシンプルなバージョンをリリースし、顧客からのフィードバックを収集します。

2: 継続的な改善

ビルド-測定-学習のサイクルを繰り返すことで、事業のアイデアや製品を継続的に改善します。例えば、上記のスマートフォンアプリでは、フィードバックをもとに機能の追加や修正を行い、顧客満足度を向上させることができます。

3: 失敗を学びに変える

リーンスタートアップは、失敗を避けるのではなく、学びの機会として捉えます。失敗から得られた知見を活用して、事業戦略や製品開発を見直すことで、より効果的な事業展開が可能になります。

リーンスタートアップを活用する際のデメリット

1: 適用範囲の限定性

リーンスタートアップは、特にテクノロジーやデジタル製品に適用しやすい方法論ですが、製造業やサービス業など、他の業種には適用が難しい場合があります。

2: 過度な焦り

短期間で製品やサービスの検証を行うため、過度に焦りやすくなることがあります。これにより、十分な品質や機能を持たない製品が市場に投入されるリスクがあります。

3: チームの負担

継続的な改善を行うため、チームは常に新しいアイデアや機能の開発に取り組む必要があります。これにより、チームの負担が増大し、疲弊してしまうことがあります。

新規事業推進の強力なフレームワーク3:デザイン思考

デザイン思考の主な特徴

デザイン思考は、人間中心のアプローチで問題解決やイノベーションを促進するプロセスです。具体的には、共感、定義、発想、プロトタイプ作成、テストの5つのステップからなるプロセスが特徴的です。

デザイン思考は、新規事業開発において顧客志向のアプローチを取り入れることで、イノベーションやチームワークの強化に繋がります。一方で、時間とリソースのかかるプロセスや成果の測定が難しい点を理解し、適切に対処することが重要です。

デザイン思考を活用するメリット

1: 顧客志向のアプローチ

デザイン思考では、顧客のニーズや期待に焦点を当てることが重要です。例えば、顧客インタビューや観察を通じて、顧客が抱える課題や欲求を把握し、それに基づいて新規事業や製品を開発します。

2: イノベーションの促進

デザイン思考は、従来の枠にとらわれず、幅広いアイデアを発想することを奨励します。これにより、斬新なアイデアや独自の解決策を生み出すことができ、企業のイノベーションを促進します。

3: チームワークの強化

デザイン思考では、異なるバックグラウンドを持つメンバーが協力して問題解決に取り組むことが求められます。この協働により、チームワークが強化され、より効果的なアイデアや解決策が生まれることが期待できます。

デザイン思考を活用する際の デメリット

1: 時間とリソースのかかるプロセス

デザイン思考のプロセスは、綿密な調査やプロトタイピング、テストなどが必要なため、時間とリソースがかかることがあります。これにより、短期間での成果が求められる場合には適用が難しい場合もあります。

2: 成果の測定が難しい

デザイン思考では、顧客満足度やアイデアの質を重視するため、成果の測定が難しいことがあります。具体的なKPIを設定し、定期的に評価することが重要ですが、そのプロセスが複雑であることが課題となることがあります。

3: 無駄な取り組みが生じる可能性

デザイン思考のプロセスでは、多くのアイデアやプロトタイプが生まれますが、すべてが最終的な製品やサービスに結びつくわけではありません。そのため、無駄な取り組みが生じる可能性があります。

新規事業推進の強力なフレームワーク4:アジャイル開発

アジャイル開発の主な特徴

アジャイル開発は、柔軟で迅速な開発プロセスを特徴としています。プロジェクトを短期間のスプリントに分割し、進捗を随時確認しながら開発を進めていく手法です。

アジャイル開発は、新規事業開発において柔軟性と迅速性を重視する開発手法です。一方で、プロジェクト管理の難しさや適用範囲の限定などのデメリットも理解し、適切な対処が重要です。

アジャイル開発を活用するメリット

1: 柔軟性と迅速性

アジャイル開発では、変化に対応しやすい開発プロセスが特徴です。市場のニーズや状況が変化した場合でも、短期間のスプリントを通じて柔軟に対応し、迅速な開発を進めることができます。

2: 顧客とのコミュニケーション

アジャイル開発では、顧客との連携が重視されます。定期的なデモやフィードバックを取り入れることで、顧客のニーズに合った製品やサービスを開発することができます。

3: クオリティの向上

アジャイル開発では、テストや検証を繰り返すことで、品質の高い製品やサービスを開発することができます。継続的な改善を通じて、開発プロセスの効率化や最終的な成果物の品質向上が期待できます。

アジャイル開発を活用する際の デメリット

1: プロジェクト管理の難しさ

アジャイル開発は、短期間のスプリントを繰り返すため、プロジェクト管理が難しいことがあります。また、状況に応じて方針や要件が変更されることがあるため、計画の立て直しが必要になることもあります。

2: スコープの拡大

アジャイル開発では、途中で要件が変更されることがあるため、プロジェクトのスコープが拡大し、予定よりも開発期間が長引くことがあります。スコープ管理が重要となります。

3: 適用範囲の限定

アジャイル開発は、変化に対応しやすいプロジェクトに適していますが、一部の業界やプロジェクトでは適用が難しい場合もあります。例えば、法規制が厳しい業界や、初期段階での設計が重要なプロジェクトでは、アジャイル開発が適用しにくい場合があります。

新規事業推進の強力なフレームワーク5:デザインスプリント

デザインスプリントの主な特徴

デザインスプリントは、短期間(通常5日間)でアイデアをプロトタイプ化し、検証する手法です。クロスファンクショナルなチームが集まり、タイムボックス化されたプロセスを通じて迅速に問題解決を図ります。メリットとデメリットを理解し、適切な問題選定と継続的な実行力が重要です。

デザインスプリント活用のメリット

1: タイムボックス化されたプロセス

デザインスプリントでは、短期間でプロトタイプを作成し、検証することができます。これにより、新規事業のリスクを最小限に抑えながら、市場投入までのスピードを上げることができます。

2: クロスファンクショナルなチーム

デザインスプリントでは、異なる専門分野のメンバーが協力して問題解決に取り組みます。これにより、多様な視点を持ち寄り、より革新的なアイデアや解決策が生まれることが期待できます。

3: イテレーションと検証

デザインスプリントでは、プロトタイプの作成と検証を繰り返すことで、製品やサービスの品質を向上させることができます。顧客からのフィードバックを活用し、適切な方向性を見極めながら開発を進めることが可能です。

デザインスプリント活用の際のデメリット

1: 時間制約の強さ

デザインスプリントは短期間でプロトタイプを作成することを目指しますが、この制約が逆にプレッシャーとなり、十分な議論や検証ができない場合があります。

2: 複雑な問題への対応

デザインスプリントは、単純な問題に対しては効果的ですが、複雑な問題に対しては、短期間での解決が難しいことがあります。そのため、デザインスプリントを適用する問題の選定が重要です。

3: 継続的な実行力が求められる

デザインスプリントの成果を実際の事業に結び付けるためには、継続的な実行力が求められます。スプリントが終わった後も、プロトタイプの改善や実装を進めることが重要です。

まとめ

新規事業を推進するためには、効率的かつ効果的な取り組みが求められます。そのためには、フレームワークを活用することが大切です。本記事では、ビジネスモデルキャンバス、リーンスタートアップ、デザイン思考、アジャイル開発、デザインスプリントの5つのフレームワークについて紹介し、それぞれの特徴やメリット、導入する際のポイント、事例について解説しました。

どのフレームワークを採用するかは、新規事業の内容や規模、チームの構成、目的によって異なります。ただし、フレームワークを導入することで、新規事業の課題解決や成果の最大化につながることが多いため、積極的に活用することが望ましいでしょう。

フレームワークを導入する際には、以下のポイントに注意してください。

まずは小さく始めることが重要です。特に、リーンスタートアップやアジャイル開発など、イテレーションを重視するフレームワークでは、小さな成果を積み重ねながら改善していくことが求められます。

また、チーム全員がフレームワークの理解や活用方法について共通認識を持つことも重要です。定期的な研修やワークショップ、フレームワークの専門家のアドバイスを活用することが望ましいでしょう。

最後に、新規事業推進においてフレームワークを活用することは、決して難しいことではありません。導入する際には、チームで意見を出し合い、より効果的な取り組みを目指していくことが大切です。

本記事が、新規事業推進に携わる方々の一助となり、より効果的な取り組みを実現するためのヒントになることを願っています。

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