事例(ケーススタディ)

事業横断でのデータ活用検討及びデジタルマーケティング施策のトライアル実行(PoC)

背景

とあるtoC向け事業を行う大手企業において、全社横断でのデータ活用をミッションとする組織を設置した。

その組織において各社個別に蓄積しているデータを事業部横断で活用する事で価値を創出出来ないか、というプロジェクトが立ち上がった。

クライアント様側のメンバーは事業に深い知見を持つベテラン人材であり価値創出についてはぼんやりと仮説がある状態であったが、デジタルの知見に乏しかったことで弊社に声がかかった。

プロジェクト期間はわずか3ヵ月で、その間に施策評価まで行わなければならなかった。

クライアント概要

売上規模:x兆円(東証一部上場企業)

初期のクライアント側プロジェクト人数:9名

組織体制(初期)

  • デジタル推進室(仮称)
  • IT部

トライアル検証内容

各社に溜まっているデータを横断で活用することによって相互価値を創出できるのか、出来るのであればそれはどのような方法であるかを具体化すること。

デジタルマーケティング施策

各社サイトへのwebアクセスログや、顧客管理データの紐付けを行い、データの可視化、意味づけによる営業提案精度の向上や、トリガ活用によるコンバージョン率向上施策などを行った。

※守秘義務により詳細については記載しない。

デジタルマーケティングトライアルを通して困難であったポイント

各社がそもそもどのようなデータを保持しているか分からず、かつ簡単にデータ提供してもらえない状態であった。

本取り組みの価値をしっかりと説明し、また個人情報を始めとした法的整理を進め、各社の懸念を一つずつ潰し、理解して頂いた。

各事業部説得後は各社それぞれ使っているベンダーがあり、技術的な話はそのベンダーとすり合わせつつ実施しなければならなかった。またその他の開発優先度やシステム的な制約も多く存在し、納得、腹落ちさせるだけでなく目的を正確に理解頂き、各社システム感の制約を踏まえた全体設計をしなければならなかった。

詳細な施策及びデータフローを記載し、例えばデータ更新のバッチタイミングや、データ更新が新規追加なのか更新なのか、ファイル項目や文字コード、ヘッダ有無など極めて細かいレベルでのすり合わせを行っていった。

複数の施策に対してそれぞれ関連する事業部、関連するベンダーなどステークホルダーが非常に多岐に渡りプロジェクト管理が難しかった

クライアントを通すのではなく、直接パイプとなり連絡を行うことで迅速な意思疎通をはかった。

管理表を用意し、タスク管理を詳細に行った。ボールが間に落ちないよう、認識齟齬が生まれないよう、細かいポイントに対して愚直にすり合わせを行った。

デジタルマーケティングトライアル結果

3つのトライアルのうち2つは良い成果となり、その後の本格展開に向けたネクストステップに繋がった。

弊社コメント

データ活用プロジェクトの多くは既に現場の方が仮説を持っているケースが多く、当然弊社が活用アイデアを提案し追加する事もあるもののアイデアをどう実行まで落とし込むか、という点を求められていると感じる。

またデータやデジタルに知見がないが故に現実的に難しい内容であっても、うまくシステムとビジネスをつないでいかにビジネス要件、価値を落とさずに実現可能な案を見出すかが極めて重要であると思う。

そのためにはマーケティングに関する知見だけでは足りず、システム、データに関する知見やプロジェクト経験、またマルチベンダー管理が出来る程のプロジェクト管理スキルと、最も重要な事は各ステークホルダーと根気よく会話を続けて正確な意思疎通を行うという愚直な作業を根気よく続けられるかという点であると感じる。

やはり初めはどうしても組織の壁があり否定的な方が多いので、そういったコミュニケーションスキルもプロジェクト成功には不可欠である。

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